
被災地の一日も早い復興を願い、当社では、今回のSKセールにおける収益金の一部を活用し、社団法人日本自動車整備振興会連合会様を通じて様々な被災地支援をいたします。今回はその一環として、去る11月5日に開催された全日本自動車整備技能競技大会へ被災地から出場した、福島チームと岩手チームを取材いたしました。


二人でチームとして参加した実車競技で、故障診断の設定個所の内ひとつだけがどうしても分からなかったのがとても残念です。ずいぶん練習を重ねて大会に臨みベストは尽くせましたが、それだけは見つけることが出来ませんでした。もう少し広い視野で車を診られるようまた頑張りたいと思います。



地震、そして津波により、多くの命が失われました。整備工場の中にも津波で流されて亡くなられた方がいらっしゃいました。震災当初はライフラインが途絶えてしまい、ガソリンや食料品などが不足し、その少ない物資を求めて長い行列が出来るなど、不安な日々が続きました。
しかし、ご存じのように、私たちはさらなる災難に見舞われます。原発事故が発生したことにより、警戒区域からの避難指示が出され、震災による被害は免れたにもかかわらず、150余りの整備工場が休業を余儀なくされたのです。それだけではありません。放射能汚染の不安から、警戒区域外からも自主避難する人々が相次ぎ、顧客がいなくなったため実質的に休業状態に追い込まれた整備工場も多かったのです。そして、その多くは「元の場所に戻れるか 」その判断さえ出来ない状況に陥りました。
震災後の、地震や津波による影響としては、修理不可能なまでに被害の大きなものが多く、廃車のための登録抹消業務に追われました。また、軽微なものとしては瓦などが落下したことによる板金修理やちょっとした部品交換で直るものも多くありましたが、燃料不足のため部品の配達が受けられず、作業がなかなか進まない状況もありました。
さらに、その後は放射能の問題が大きくなりました。特に、若い整備士が多い整備工場などでは、放射線の上限を定めた上で線量計による測定を行い、必要なものは除染した上で整備作業を行うなど、それまで必要無かった対応を求められるようになりました。
全国の皆さま、多くの支援や励ましをいただき、本当にありがとうございました。私たちはこのような現状に負けることなく、これからも整備を通じて地元の復興に取り組んで行きます。
地震、津波、原発、風評に負けない!
ふくしま・がんばろう・東北・日本!


初出場でしたが、優勝を目標に頑張ってきたので、結果を出せなかったことがとても悔しいです。特に、実車競技の故障診断のところで、少し注意して見ていればすぐにわかるようなところを見落としていたのはとても後悔しています。
大会への出場が決まってからのこの二ヶ月間、毎日仕事を終えてから深夜まで自分たちで練習したり先輩たちに教えていただいたり、必死で頑張りました。大会で結果を残すことは出来ませんでしたが、この努力は決して無駄にはしません。二年後の大会に向けてもっともっとレベルアップして行くと同時に、教えていただいたこと、身に付けたことを後輩たちにも伝えて行きたいと考えています。



岩手は地震と津波により大きな被害を受けました。特に沿岸部にあった263の整備工場の内90工場が大きな被害を受けました。
70工場が全壊し、20工場は浸水被害を受けたのです。この90工場の2/3はすでに仮設ではありますが業務を再開できました。しかし、1/3は未だに再開のめどが立っていないというのが現状です。今回の津波のことがあるので、高台への移転を検討しているところもありますが、その高台が無いというのが現実で、なかなか復興は進んで行きません。
岩手の沿岸地域では、津波により水没した車両が多く、海水がエンジン内部にまで入ってしまっているものが大半で、その対処はとても大変でした。
現在の車は水が内部に侵入しにくい造りになってはいるのですが、空気を吸い込まないとエンジンがかからないので、空気の入り口はある訳で、完全に水没してしまうとそこから海水が浸入し、エンジンが壊れたりするのです。
新しい年式の車や走行距離が少ない車でも、エンジンに海水が入ってしまったらお終いです。しかし、お客さまにしてみれば外観は何ともないので「これなら何とか直るでしょう」となかなか納得していただけませんでした。外観は問題無いように見えても、海水に浸かってしまっているとやはりミッションやエンジンの内部がさびてしまう。それに、たとえ直したとしても完全に元通りにすることは出来ないため、次々トラブルが発生し最終的には火災や事故に繋がりかねません。こういったこともあって、時には内部を分解して見せたり、できる限り少ない費用で修理できる方法を提案したりするなど、少しでもお客様に納得していただけるよう心掛けています。
震災当初はこのような対応が続き、また、修理作業においては部品の供給が滞ることが多くて苦労しました。現在は部品の供給は通常に戻りましたが、沿岸部はまだまだ瓦礫が多く、そのためパンク修理の比率が高い状況が続いています。
今回の全国大会出場にあたり、二ヶ月間必死に練習して、技術を向上させることが出来ました。今後は資格なども取り、もっと上を目指して頑張って行きたいと思います。
以上のように、福島チーム、岩手チーム共に大変力強いコメントをいただきました。
今回、取材に応じていただいた両チーム並びに関係者の皆様に心からお礼申し上げます。
また、整備の分野においても震災の影響は様々な形ででていることを痛感しました。KTCでは、まだまだ、大変な状況にある被災地の情報を、今後も発信すると共に被災地に向けてエールを送り続けたいと考えます。
がんばろう東北! がんばろう日本!